Report:2025年2月/在韓被爆者の権利確立の闘い – 被爆者法・請求権協定の壁を乗りこえて
2025年2月6日の例会は、「韓国の原爆被爆者を救援する市民の会会長」の市場淳子さんが「在韓被爆者の権利確立の闘いー被爆者法・請求権協定の壁を乗りこえて」と題する講演をしてくださいました。
市場さんは下記のような詳細なレジュメに基づき、在韓被爆者が歩んできた80年以上にわたる苦難と闘いの歴史について時系列で総括的に語られました。
(1) 韓国原爆被害者・闘いの前史
(2) 韓国原爆被害者協会・三重苦との闘いの軌跡
<第1期> 韓国からの声が届き日本で支援運動が始まる
<第2期> 被爆者法上の権利獲得の闘いの第一歩
<第3期> 掴んだ尻尾を離すまい
<第4期> 韓国の民主化と非核化で賠償請求権を前面に打ち出す
<第5期> 日韓請求権協定と被爆者援護法の壁を打ち破る裁判闘争=日韓で展開
<第6期> 請求権協定と援護法の壁の向こうに現れた植民地支配も原爆投下も不問にする米日韓の拡大核抑止同盟
(3) 今後の課題
さらに今なお残る【未解決問題】として、「朝鮮民主主義人民共和国の原爆被害者の問題」について「第一義的には韓国の被爆者と同様に、日本の植民地支配に対する責任問題であり、第二義的に『人道上の問題』として早期の救援が必要である」と指摘されました。
市場さんの講演後、JCLの高賛侑理事が「ドキュメンタリー映画第3作目として在日・在韓・在朝被爆者をテーマとする作品の制作を決意したのでご協力をお願いします」とアピールされました。「レディーフォー」クラウドファンディングは下記よりアクセスしてください。タイトル「ノーベル平和賞とコリアン被爆者」(仮題)。
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