Report:2025年1月/阪神・淡路大震災から30年:経験を語り、対話と共に未来へ
2025年1月例会は、「阪神・淡路大震災から30年:経験を語り、対話と共に未来へ」。神戸女子大家政学部教授の梶木典子さんにお話しいただきました。
梶木さんは、地域居住学の専門家として、都市計画や公共空間の活性化についての研究とともに、IPA(子どもの遊ぶ権利のための国際協会/https://www.ipajapan.org/ホーム)日本支部代表として、子どもの遊ぶ権利、子どもたちが伸び伸びと遊べる社会をめざすとりくみをすすめてこられました。
1995年1月17日、阪神・淡路大震災。自宅マンションは半壊、梶木さんは生後4か月の子どもと、ベビーカーが自由に動けない街を移動しなくてはなりませんでした。その時の経験から、子どもの安全を保障する地域社会のあり方をテーマとしてこられました。
神戸女子大の教授として、学生と地域の橋渡しで、子どもたちと学生のイベントを企画したり、子どもの命を守るために「父親」を対象とした救急救命講習などにもとりくんできました。
震災から15年目の1.17。神戸市の東遊園地で行われた「追悼の集い」で、手を合わせ黙祷していた梶木さんは、ひとりの通信社記者に声をかけられます。記者の取材に答えるうちに、梶木さんは長く語ることができなかった「怖かった」という思いを、はじめて語りました。
記者がずっと聞いてくれて「全部吐き出せた」「言葉にできるようになった」「明文化してくれた」という梶木さんのお話しは、数多くの取材を「こなして」きた、参加者にとって取材、インタビューの意味をあらためて考える機会となりました。(G)
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